王権が強大だった時期
1453年、首陽大君は朝鮮王朝の政権中枢を担っていた金宗瑞(キム・ジョンソ)を自ら襲撃した。
その後には、有能な政治家を次々と殺し、甥から王座を奪った。
1455年、首陽大君は7代王・世祖(セジョ)となった。
彼は後に、地方に流罪にした端宗を最後には死罪にしている。血も涙もない叔父と言われても仕方がないであろう。
その後、世祖はかねてから準備していた王権強化政策を次々に実行した。内閣の権限を弱めて、王の直属の役所の機能を強化した。
結果的に、世祖が即位していた13年間(1455~1468年)は、朝鮮王朝の歴史の中で最も王権が強大だった時期となった。
しかし、儒教によって思想的に統治されていた朝鮮王朝は、その道徳的な倫理観を傷つけられてしまったのである。
首陽大君(スヤンデグン)は強い野心で世祖(セジョ)になった!
世宗(セジョン)の願いをふみにじった世祖(セジョ)の王位強奪!