古代を描いた韓国時代劇が頼りにする「三国史記」と「三国遺事」!

 

朝鮮半島では古代にも歴史書が編纂されたはずなのだが、今は残っていない。それゆえ、古代のことを知るには「三国史記」や「三国遺事」を読まなければならない。この2つの歴史書が韓国時代劇でも大いに活用されている。




古代の歴史がわかる

「三国史記」は、三国時代と統一新羅時代を記録した唯一かつ最古の正史である。高麗王朝の17代王・仁宗(インジョン)の治世時代(1122~1146年)に金富軾(キム・ブシク)が編纂した。
全50巻で構成されていて、1~12巻は新羅本紀、13~22巻は高句麗本紀、23~28巻は百済本紀、29~31巻は年表、32~40巻は雑志、41~50巻は列伝となっている。
正史であるだけに、三国時代について調べるときに韓国で一番頼りになる歴史書であることは間違いない。
もう一つの「三国遺事」は、高麗王朝の25代王・忠烈王(チュンヨルワン)の治世時代(1274~1308年)に名僧・一然(イリョン)が書いた歴史書。この本では、「三国史記」で抜けていた部分を補っており、紀元前の神話や古代の伝説・民話が織り込まれている。




この「三国史記」と「三国遺事」を合わせると、古代の朝鮮半島の様子がある程度はわかってくる。
ただし、両書とも編纂された時期が12世紀や13世紀である。
(ページ2に続く)

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