神秘に包まれた朱蒙(チュモン)の人生とは?

 

朱蒙(チュモン/紀元前58年~紀元前19年)は現在の韓国でも大変な尊敬を集めているが、その人物像は神秘に包まれている。なにしろ、高句麗(コグリョ)の建国神話で朱蒙は、柳花(ユファ)という女性が産んだ卵の殻を破って出てきたことになっているからだ。




弓の名人

卵から生まれた、という誕生秘話は、高句麗の後の人間が創作したと考えられる。朝鮮半島では新羅(シルラ)や伽耶(カヤ)でも始祖が卵から生まれたという言い伝えがあり、古代国家で始祖に箔を付けるためによく用いられた伝説なのだ。
その名前にも、不思議な暗号が込められている。
朱蒙が住んでいた古代国家・東扶余(トンプヨ)では、弓の名人を「朱蒙」と言い、彼も弓が巧みだったのでその名が付いたとされている。
しかし、ここで使われている漢字の「蒙」とは、“道理を知らない”“無知”という意味で、人を卑下する言葉だ。また、「朱」を“赤い色”と考えれば、「朱蒙」とは赤い顔をした無知な人、という意味になってしまう。これは明らかに異民族を称する言葉ではないだろうか。




そういえば、漢字で異民族を意味する「夷(えびす)」は、弓と人という文字が入っている。名前の漢字を手掛かりに考えれば、朱蒙は北扶余にとって遠くからきた異民族だったと推定できる。それでも、たぐいまれな才能の持ち主で、王家の一員になったのではないだろうか。
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韓国時代劇の傑作紹介1『朱蒙(チュモン)』

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