文定(ムンジョン)王后の悪政/朝鮮王朝歴史全集7

王の毒殺疑惑

朝鮮王朝では王が毒殺されたという疑惑がかなり多いのですが、仁宗の場合が一番可能性が高いといわれています。
韓国時代劇『女人天下』では、文定王后が直接指示をしたわけではなく、手先の鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が気を回して仁宗が飲む漢方薬に毒を入れたというふうに描かれていました。




あのドラマの場合は鄭蘭貞が主人公になっているので、彼女の関与を強調していたのですが、「朝鮮王朝実録」を読むと、仁宗が病床についたあとに文定王后がジッとせずにあちこちに出没して宮中を混乱させるような動きをしています。
真実はわかりませんが、仁宗の殺害を何度も狙った文定王后が最後に奥の手を使ったということが十分に考えられます。
いずれにしても、仁宗が30歳で亡くなったために、文定王后の息子が即位しました。それが13代王の明宗(ミョンジョン)です。
(ページ3に続く)

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