『王女の男』の史実解説!非道な世祖(セジョ)と悲劇の端宗(タンジョン)

正史と野史の絶妙なバランス

首陽の行動に恐怖した端宗は王位を自ら退き、首陽は1455年に7代王・世祖(セジョ)として即位した。
このように、強引な手段で世祖が王位を奪ったのが「癸酉靖難」である。それは、500年以上続いた朝鮮王朝史の中でも、きわめて衝撃的な出来事だった。それがなぜラブロマンスとして描かれたのか。
朝鮮王朝には歴代王の言動や当時の政治を記した「朝鮮王朝実録」という歴史書があり、ここに載っている歴史が正史とされている。そうした正史の他に野史と言われる民間で残された史書が存在する。そこにはこう書かれている。




「世祖の娘が家を飛び出し、金宗瑞の孫と夫婦になった」
この一文の真偽は定かではないが、スタッフはここに大きな着想を得たのだ。このように『王女の男』は正史と野史の絶妙なバランスで成立している。
この中で、主人公のスンユは架空の人物であり、セリョンは実在が立証されていない。ただし、この2人にからむ敬恵(キョンヘ)という王女は実在の女性。文宗の娘で端宗の姉なのだが、『王女の男』でこの敬恵に扮したのがホン・スヒョンだった。
彼女は撮影期間中に交通事故にあって肋骨を骨折してしまったのだが、その大ケガにも
めげずにすばらしい演技を披露して、ドラマの中でも特に光り輝いていた。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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