仁祖(インジョ)の正体!王になってはいけない男

世子一家を滅ぼした

莫大な賠償金を取られ、数多くの人たちが奴隷として連れていかれ、さらに仁祖の息子3人も清の人質になってしまった。
仁祖の前の光海君のときは、彼が巧みに外交戦術を行なってその侵略を防いでいたのだが、仁祖は逆の政治を行なってしまった。
結果的に清に服従することになった。
その末に、朝鮮王朝はずっと清に服従を強いられた。朝鮮王朝の歴史を考えると、光海君までの時代とはまるっきり国の独立性が変わってしまったのだ。




さらに仁祖は、人質生活から戻ってきた世子(セジャ)の昭顕(ソヒョン)が、清の文化にかぶれてしまったという理由で毒殺した疑いが強い。その上、昭顕の妻を自害に追い込んでいる。
このように、仁祖は次の世代を担うべき世子一家を滅ぼしている。
代々正統的に王位を引き継いでいく朝鮮王朝にとって、あってはならないことだ。そういう意味でも、仁祖は王になってはいけない男だったのだ。
それなのに、彼は王になった。それによって朝鮮王朝が受けた苦しみはとてつもなく大きかった。

文=「韓国時代劇アンニョン」編集部

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