チョ・スンウ主演!韓国時代劇で初の獣医を描いた『馬医』

 

医学とヒューマニズムはきわめて相性がよい。韓国時代劇において初めて獣医の世界を描いた本作も、人間のあるべき姿を真摯に問う、きわめて上質のエンターテインメントに仕上がっている。

苦難に誠実に立ち向かう姿を描く

言うまでもなく、医療は“生きとし生けるもの”を相手とする行為である。テーマを医療に置くドラマは、必然的に、生命あるもの同士の抜き差しならない関係を描くことになる。そこから生まれる緊張感こそが、視聴者の心を惹きつける。
歴史に残る名作ドラマを次々と生み出してきた巨匠、イ・ビョンフン監督。彼はモチーフとして、これまで『ホジュン』『宮廷女官チャングムの誓い』と、朝鮮王朝における医療というテーマを積極的に取り上げてきた。
そのイ・ビョンフン監督が、今度は獣医学の世界に材をとり完成させた作品――それが『馬医』である。
本作の主人公であるぺク・クァンヒョン(白光炫)は、朝鮮王朝後期の獣医出身の医師であり、実在の人物である。




タイトルが示すように、彼は鍼による馬の治療に大きな成果を挙げ、やがてその技術を人間への臨床応用にも広げていく。
王族の腫物を次々と除去するなど功績が認められ、18代王・顕宗(ヒョンジョン)と19代王・粛宗(スクチョン)の治世に御医(王の主治医)を務めている。
このクァンヒョン、実は身分制度では最下層の賤民出身であった。
動物相手の医学の道を志した彼だが、この当時の獣医は人間相手の医学に比べて一段下に置かれていた。また彼自身の生い立ちにも秘密があるなど、その行く手にはさまざまな苦難や障害が待ち受けていた。
それでも彼はくじけることなく、一歩一歩着実に医師への階段を上ると同時に、人間としても成長していく。
もちろん人間は1人では生きていけない。クァンヒョンはけっして天才的な頭脳の持ち主とされてはいないのだ。彼に強力なサポーターの存在は不可欠であり、それがクァンヒョンの場合は医女カン・ジニョンだった。(ページ2に続く)

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