主人公に共感できるドラマが一番！
日本に韓国時代劇を根づかせたという意味でも、イ・ビョンフン監督の功績はとても大きい。『宮廷女官チャングムの誓い』も『イ・サン』も『トンイ』も、みんなイ・ビョンフン監督の手腕で傑作になった作品ばかりだ。
しかし、さすがの巨匠も、最近は重圧を感じていたのではないだろうか。若手監督がメガホンを取った『王女の男』や『太陽を抱く月』といった新感覚の時代劇が人気を集め、旧世代の部類に入るイ・ビョンフン監督ものんびりはできなくなってきたからだ。
しかし、題材を見つける目の確かさは相変わらずだ。馬医から出発して朝鮮王朝で最高レベルの医師に成長していく主人公の姿には、とにかく勇気づけられる。
「ドラマの主人公は、視聴者がそうなりたいと思う人物であるべきです」
そう語るイ・ビョンフン監督。『馬医』も間違いなく、視聴者の共感を呼べるドラマに仕上がっている。（ページ５に続く）
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