序盤に出てきた子役たちが大ヒットの要因!
現代劇や時代劇にかぎらず、今まで数多くの韓国ドラマを見てきたが、『太陽を抱く月』の場合は「これほど子役たちがすばらしい作品は初めて!」と素直に驚嘆できた。筆頭はキム・ユジョン。『トンイ』の子役でもおなじみだが、わずか2年の間に美しく成長していて、テレビ画面の前で思わず目を見張った。「子役俳優は大成しない」という変なジンクスが韓国芸能界にはあるが、キム・ユジョンならきっと新しい成功モデルになることだろう。
彼女以外にも、イ・ミノを初めとして子役たちがこぞって魅力的で演技も新鮮だった。『太陽を抱く月』は韓国で国民ドラマと言われるほど視聴率が高かったが、その人気に貢献したのは間違いなく粒揃いの子役たちであったことだろう。こうなると、キム・スヒョンにしてもハン・ガインにしても、受けるプレッシャーが並ではない。なにしろ、「大人の俳優が出てきてつまらなくなった」と言われたら面目がない。かくして、子役たちに引っ張られて、大人の俳優も演技に心血を注いで作品のレベルを高めたのである。
〔作品スタッフ〕
脚本/チン・スワン『雪花』『ワンダフル・ライフ』
演出/キム・ドフン『トキメキ☆成均館スキャンダル』、イ・ソンジュン『楽しい我が家』
原作/チョン・ウングォル