古代を描いた韓国時代劇が頼りにする「三国史記」と「三国遺事」!

衣装の再現が難しい

12世紀や13世紀に編纂された歴史書が紀元前のことも書いている。
「千年以上も前のことをどれだけ正確に書けるのか」
そういう疑問が残る。
とはいえ、現在私たちが朝鮮半島の古代のことを知ろうとすれば、この「三国史記」と「三国遺事」を手掛かりにするしかなく、古代を描いた時代劇をつくるときも事情は同じである。




それだけ時代劇の制作者たちは歴史研究家なみの識見を求められる。
特に頭を痛めているのが、登場人物たちの衣装である。これはほとんど文献が残っていない。
したがって、古代の古墳壁画など一部の残存する遺跡から類推して細かい衣装をつくっていかなければならない。
その苦労は並大抵ではないだろう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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