「怪優」というイメージ
チェ・ミンスに会うと緊張してしまうという後輩の俳優は多い。彼は芸能界でも威厳をもって一目置かれる俳優なのである。
2007年にはペ・ヨンジュンが主演した『太王四神記』に出演。そこで、演じた役は陰謀をめぐらす悪の帝王だった。
凄味のある悪役だった。清々しいペ・ヨンジュンとの対比で、チェ・ミンスは『太王四神記』というドラマを強烈に引き締めた。
しかし、以後のチェ・ミンスにはトラブルがつきまとった。暴行事件や訴訟問題で謹慎していた時期も長かった。いつしか「怪優」のイメージもつきまとった。
そんなチェ・ミンスが再びテレビドラマに戻ってきた。『テバク』で演じる粛宗は、歴史のうえでも個性的な王であった。
有能な政治的手腕を発揮する一方で、女性問題で様々な難題を引き起こしている。そんな「危ない国王」をチェ・ミンスが演じるから、さらに凄味が出る。
特に、チャン・グンソクが演じるテギルとからむ場面は見モノだ。チェ・ミンスが出演することで、間違いなく『テバク』は面白くなる。(ページ3に続く)