李舜臣(イ・スンシン)が操った亀甲船/朝鮮王朝歴史全集8

亀甲船の特徴

李舜臣が活用した軍船として有名なのが亀甲船です。
この船は独特の形をして、甲板が亀の甲羅のように覆われています。「李舜臣の考案」という説がありますが、彼が亀甲船を使い始める約180年前に原型があったという記録が歴史書に残っています。実際には、李舜臣がその原型に改良を加えて実戦で使えるようにしたものと思われます。




亀甲船の特徴は以下の通りです。
◆甲板の上を固い木板で覆って、亀の甲羅のように作ってある。甲板の上を覆う際には鉄板を使用していた、という説もあるが、今では木版を使っていたという説のほうが有力である。
◆亀の甲羅のような船上に狭い十字路を作って乗船者が歩けるようにしてあるが、十字路以外には錐を全面的に置いて人が四方に歩けないようにした。これによって、敵が乗船して自在に動くことを防いだ。
◆船首には龍頭を置いて、攻撃の他に煙幕を出せるようにしてある。
◆帆をあげて海上を進むことができる一方、左右の船腹には砲穴の他に櫂を出せる穴がたくさん空いていて、櫂を使って進行することができた。
このような利点を亀甲船は持っていました。
(ページ3に続く)

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