窮地に陥った貞明公主
仁祖が急に体調を悪化させたときに「誰かに呪詛されている」と思い始め、その犯人として貞明公主を疑ったのである。
そのときは重臣が「貞明公主に疑いをかけてはなりませぬ」と強く主張して、貞明公主は処罰されることを免れた。
しかし、仁祖は執拗だった。
最初に貞明公主の呪詛を疑ったのが1632年だったが、その7年後にまた仁祖は貞明公主の呪詛を取り上げた。
確かに、呪詛物(人骨や小動物の遺骸など)が寝殿から発見され、仁祖は貞明公主に従っている女官たちを厳しく調べた。
もはや、貞明公主の処罰は避けられない情勢になってしまった。
大ピンチに陥った貞明公主だったが、究極的に貞明公主を救ったのが高官の崔鳴吉(チェ・ミョンギル)だった。(ページ4に続く)