韓国時代劇『華政(ファジョン)』では、綾陽君(ヌンヤングン)が光海君(クァンヘグン)を廃位にして仁祖(インジョ)として即位すると、ことごとく貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)と争っている。果たして、史実ではどうだったのか。
貞明公主を優遇した仁祖
1623年にクーデターを成功させて16代王になった仁祖は、貞明公主をとても優遇した。
なぜなら、貞明公主が仁穆(インモク)王后の娘だったからだ。
仁祖が朝鮮王朝の正統的な君主であることを許可したのは仁穆王后であり、仁祖には仁穆王后のご機嫌を取らなければならない切実な理由があった。それが、貞明公主を特別な待遇にすることにつながった。
貞明公主が高官の息子であった洪柱元(ホン・ジュウォン)と結婚したのも仁祖の後押しがあったからだった。(ページ2に続く)