脚本家が語る『王女の男』のストーリーの根本!

ファクションの代表作

歴史的な事実を歪めているという声が起きることも2人は予想していた。
韓国では時代劇に新しい要素を加えると、一部の歴史重視派から辛辣な批判が起きることがよくあるからだ。
チョ・ジョンジュがこう語っている。
「歴史を変えてしまうのではなく、歴史に対する関心を呼び起こすことを願っていました。実際にそうなったようで、やりがいを感じました。なにしろ、放送が終わると関連人物と事件がポータルサイトの検索語1位になりましたからね。私は歴史的大事件を知らない人が見ても面白いドラマになることを願っていましたし、歴史書ではたった1行ですまされていた史実を生かすという気持ちで脚本を書きました」




一方、キム・ウクは『王女の男』の脚本で一番気をつかったのは「歴史上の悲劇を扱ったことです」と語る。
「悲劇的な歴史を視聴者がどのように受け入れてくれるか心配でしたが、そうした悲劇を扱っても視聴率が良かったことに意味があったと思います。実際、ファクションとして想像力を広げることができたのではないでしょうか」
ここでキム・ウクが語る「ファクション」というのは、ファクト(事実)とフィクション(創作)を融合させた造語。この言葉が時代劇のトレンドになるほど『王女の男』は影響力が大きかった。
まさに、『王女の男』は時代劇の歴史を変えた作品だったと言える。

文=「韓国時代劇アンニョン」編集部

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