序列社会だった朝鮮王朝
権力というものは、自分たちが必死に守らなければすぐに取られてしまう性質のものです。そのために権力への執着が半端ではなく、韓国時代劇では一度権力を失ったら死ぬしかないみたいな描き方になります。
権力がどれだけ厳しいものであり、女性がそれを持ったときにはどれだけシビアなのかがよくわかります。
当時、表向きは男性社会ではありますが、本当に牛耳っているのは家庭でも社会でも女性なのです。現代の韓国ドラマを見ても、女性と男性が喧嘩したら、男が完全に言い負かされています。さらに、時代劇では悪女がたくさん出てきて、男はみんな陰謀に巻き込まれていく……。
序列社会だった朝鮮王朝では、能力がない男でも出身がいいだけでいいところに行けました。ところが、野心的な女からすると、そんな男をどうにかするのはそれほど難しくなかったのです。(ページ4に続く)