物語を盛り上げる脇役たちの存在
さらに、脇を固めるキャスト陣も目が離せない。
まずは、『ジャイアント』『サラリーマン楚漢志(チョハンジ)』などに出演する、実力派俳優イ・ボムス。彼は、宮中で勢力を伸ばしていく朝鮮王朝26代王・高宗(コジョン)の父、イ・ハウン=興宣大院君(フンソンデウォングン)役を務めあげた。イ・ハウンは、安東キム氏の圧力から身を守るため、政治への無関心と無能を装う。昼間から酒を浴び、ごろつきのような生活をするのだ。しかし、心の奥底では誰にも負けない権力欲と野心の持ち主だった。
そんな時、ジンと出会う。そして、ジンの潜在能力と世の中を変える可能性を察知する。ジンとの出会いによって、抑制していた野望が再燃し、安東キム氏を排除し、新たな朝鮮王朝を創るために動き出すのだった。
次に、重要な役を任されたのが、『春のワルツ』『トンイ』などで女優としての実力を発揮したイ・ソヨン。彼女は、朝鮮王朝最高の妓生(キーセン=酒席で芸を披露する女性)チャノンを演じた。
チャノンは、秀でた美貌と人の心を見透かすような謎めいた雰囲気を持つ。川で溺れているところをジンに助けられ、それ以来、ジンに惹かれるようになっていった。
彼女は、宮中の情報通で、イ・ハウンたちの改革に裏で協力をする。やがてチャノンは、ジンが未来から来たことを知るのだが……。(ページ3に続く)