朝鮮王朝の国王はどんな存在だった?

正祖の毒殺説

燕山君とは違って、名君の名をほしいままにしているのは4代王・世宗(セジョン)と22代王・正祖(チョンジョ)である。
前者は民族独自の文字であるハングルの創製に指導的な役割を果たしたし、後者は学者も顔負けな博識ぶりで文化の香りが高い政治を行なった。この2人はまさに聖君と呼ぶにふさわしい存在であった。




世宗と正祖は有名なドラマの主人公になっているが、特に正祖を描いた『イ・サン』は名作だった。
しかし、あのドラマでは正祖の毒殺説がまったく描かれなかった。毒殺説は韓国でも有名な話なのだが、イ・ビョンフン監督はそれで物語が終わると後味が悪いので、あえて毒殺説には触れなかった。
イ・ビョンフン監督はとにかく、ハッピーエンドが好きなのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

朝鮮王朝の初代王物語(前編)

朝鮮王朝の後期になぜ王の子供が減ったのか

イ・サン(正祖〔チョンジョ〕)の毒殺疑惑1




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