韓国時代劇の華麗なる系譜(後編)

古代を舞台にした時代劇

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歴史好きな韓国の人たちが自尊心を大きく傷つけられる出来事が起こったのは、2004年のことだった。それは高句麗(コグリョ)に関することだ。
実はこの年に中国の公的機関が「高句麗の歴史は、中国の一地方の歴史にすぎない」と発表したのである。韓国の人たちは当然ながら、高句麗は自分たちの先祖の国と思っていたのに、中国が「高句麗は自分たちの国だった」と横やりを入れたのだ。




高句麗という広大な領土を獲得した国に誇りを持っていた韓国の人たちは反発し、「これは何とかしなければいけない」と意気込んで制作したのが2006年5月に放送が始まった『朱蒙』である。
すでに韓流は、日本だけでなくアジア各地で高い人気を得ていた。ドラマの影響は非常に大きいので、高句麗の歴史が間違いなく朝鮮半島の歴史であることを印象づける形で初代王の朱蒙が取り上げられた。
それ以前に、韓国では古代のドラマはあまり作られていない。文献がほとんどなかったし、一般の視聴者に古代の時代劇はなじみが薄かった。しかし、『朱蒙』が50%近い視聴率を取ったことで一気に風潮が変わり、次々に古代のドラマが作られるようになった。『大祚榮』『太王四神記』『善徳女王』などが人気を集めて古代を舞台にした時代劇がブームになったのは周知のとおりである。(ページ2に続く)

韓国時代劇の傑作紹介1『朱蒙(チュモン)』

徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(前編)

韓国時代劇の流行はどう変わってきたか



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