朝鮮王朝三大悪女の哀れな最期は何を物語るのか

「巨悪」の3人の王妃

三大悪女とは逆に、朝鮮王朝で最も悪政を行なったと言われている3人の王妃はどうだったのか。
それは、文定王后、貞純(チョンスン)王后、純元(スヌォン)王后のことだ。
この3人は、悪政を行なって王朝を腐敗させておきながら、自分たちは幸せなうちに世を去っている。
なぜ、それが可能だったのか。




王妃として自ら権力を手に入れたからこそ、文定王后と貞純王后と純元王后は、命が終わるまで女帝でいられたのだ。
一方の張緑水と鄭蘭貞と張禧嬪は、絶対的な後ろ盾があってこその悪女であった。その後ろ盾を失った瞬間に、自らの悪運が尽きたのである。
3人の王妃のような「巨悪」は生き残るが、後ろ盾が必要な他人次第の悪女は、最期は惨めな終わり方を強いられるものなのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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