韓国時代劇はストーリーが刺激的です。欲望、裏切り、陰謀、殺意、毒殺など……。特に、朝鮮王朝を舞台にした作品は、人間の感情が丸出しになります。当時は儒教が国教でしたが、倫理観は立派でも、やっていることは本当にえげつなかったのです。
一番は張禧嬪
韓国時代劇を見ると、女性の出番がとても多いです。特に、朝鮮王朝を描いたドラマは、ほとんど女性が主人公です。女性が自分の欲望を叶えるためにいろんなことをやって、それがドラマとして面白くなっていると感じます。
その中でも一番は張禧嬪(チャン・ヒビン)です。彼女は女官として王宮に入りましたが、絶世の美女だったので19代王・粛宗(スクチョン)の側室になります。
粛宗は13歳で即位して、当初は息子が生まれないことを夜も眠れないくらいずっと心配していました。最初の王妃は娘を3人産みましたが、息子は生まれず、彼女は亡くなってしまいます。(ページ2に続く)