なぜ朝鮮王朝を舞台にした時代劇は刺激的なのか(前編)

ドロドロした重大事件

粛宗の二番目の王妃が仁顕(イニョン)王后で、彼女は体が弱かったために子供を産むことができませんでした。そのため、粛宗は息子を持つということに執着を持っていました。
ようやく張禧嬪との間に息子が生まれ、とにかくその子を世子(セジャ)にしないかぎり落ち着かなかったのです。当時の世子は5歳くらいで指名されます。ですから、生まれたばかりの子供では世子にはできなかったので、元子(ウォンジャ)に指名しました。元子は世子の第1候補になるので、早めに元子に指名したかったのです。




ところが、側近たちに「仁顕王后はまだ若くて子供を産む可能性があるのに、なぜ側室の子供を世子にしなければいけないのか」と反対されます。そこで、粛宗は仁顕王后を廃妃にして、張禧嬪を側室から王妃に格上げしたのです。このあたり、張禧嬪が女官から王妃に成り上がっていく過程は本当に面白いです。
結局、朝鮮王朝時代に女性は身分制度で徹底的に差別されたのですが、逆に、世の中のことをよく見ています。それで、政治を動かすような大きなこともできたと言えます。
朝鮮王朝の政治を見ると、幼い子供が王に即位したときに女性が摂政をしますが、そんなときは常に混乱しています。しかし、その混乱のおかげでドロドロした重大事件が起こり、それが今の韓国時代劇の恰好のネタになっています。(ページ3に続く)



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