韓国のドラマはなぜ時代劇がとても多いのか

 

歴史の教訓が込められている

韓国の人たちが時代劇を好むという点では、歴史好きが多いことも見逃せない。しかも、韓国では「歴史」は単なる学問や教養ではなく、むしろ教訓や生き方なのである。そこには、韓国という国の成り立ちが決定的に影響している。
朝鮮半島は20世紀になってから苦難続きだった。
1910年には日韓併合によって日本の植民地になり、その支配は1945年まで続いた。一旦は朝鮮半島全土で解放の喜びにひたったものの、それも束の間で、国家は南北に分断され悲惨な戦争も起こった。




こうした民族の悲劇をつきつめると、19世紀に孤立した状態で世界の大勢を見誤ったことが起因していた。その反省に立ち、韓国の人たちは歴史から多くの教訓を得ることが大切だと考えるようになった。
ここに、韓国で時代劇が好んで見られる下地がある。
もともと、韓国の人たちはテレビドラマが大好きだ。様々な人間関係に深い興味を持つのが韓国の国民性であり、その人間関係を面白く描いてくれるドラマは最高のエンタテインメントなのである。しかも、時代劇の場合は、そこに人生に役立つ教訓が散りばめられている。このジャンルが栄えるのも、韓国では必然なのである。(ページ3に続く)

徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(前編)

韓国時代劇の流行はどう変わってきたか

韓国時代劇の傑作紹介1『朱蒙(チュモン)』



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