韓国のドラマはなぜ時代劇がとても多いのか

 

時代劇が数多く作られる理由は、端的にいえば「視聴率が取れる」からである。毎年のように、爆発的に大ヒットする傑作時代劇が生まれていて、このジャンルは視聴者から根強い支持を受けている。必然的に、ドラマの中でも時代劇の割合が高くなるのだ。

 

『テバク』は典型的なファクション時代劇!

チャン・グンソク主演の『テバク』は史実をベースにしながら、大胆な解釈で朝鮮王朝時代の18世紀前半を描いていた。
粛宗(スクチョン)、英祖(ヨンジョ)、淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏、李麟佐(イ・インジャ)。登場人物は実在した人ばかりである。ただし、主人公のテギルだけは架空の人物だった(一応、1693年に生まれて早世した粛宗の息子が実は生きていたという設定になっていたのだが……)。




このように、実在した人物の中に架空の人物を少し入れて物語を大きく見せるのをファクション時代劇という。事実(ファクト)と創作(フィクション)を掛け合わせた造語である。『王女の男』が大ヒットして、ファクション時代劇が数多く作られるようになった。その流れを『テバク』も受け継いでいたのである。
実際、『テバク』はテギルがいることによって、粛宗や英祖といった実在の人物がより多面的な姿を見せることができていた。(ページ2に続く)

徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(前編)

韓国時代劇の流行はどう変わってきたか

韓国時代劇の傑作紹介1『朱蒙(チュモン)』



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