- 2017-8-29
- 韓国時代劇紹介
名君・世宗最大の功績であるハングルが禁止された時代
韓国固有の文字であるハングルは、ローマ字と同じで基本子音と基本母音があり、これらを組み合わせることで1つの文字を形作っている。1つひとつが意味を持ち、難解な漢字と違い、文字を合わせるだけで使えるハングルは、その簡便さから多くの民に受け入れられた。
しかし朝鮮王朝10代王・燕山君(ヨンサングン)の時代には、ハングルが禁止されたこともあった。燕山君は国政を疎かにし、毎日のように酒池肉林の宴を行なった暴君である。
ある日、王宮の周りにハングルで燕山君を中傷する言葉が書かれたことがあった。それに気づいた燕山君は、「誰でも使える言葉だからこうなる」と憤り、ハングルの使用を禁止し、ハングルで書かれた本をすべて焼いてしまった。
その後、燕山君がクーデターにより廃位になることで、ハングルは再び使われるようになった。(ページ5に続く)
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