徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(後編)

 

かつては韓国時代劇が放送されると、歴史学者から「歴史を歪曲している」とクレームがつくことがよくありました。学者の立場からすると、あまりに創作の多い時代劇を批判したくなるのです。ただし、テレビ局も黙ってはいませんでした。

 

時代考証よりも面白さを追求

韓国ではテレビ局と歴史学者の間で、「時代劇はどこまで歴史に忠実でなければいけないのか」という論争が長く続いてきました。
しかし、その論争も少なくなりました。『王女の男』『太陽を抱く月』では、冒頭にテロップを流して「これはフィクション」と説明しており、史実に沿っていないことを明示しています。
何よりも、今の時代劇の制作者は現代的な感覚を大事にしています。たとえば、『王女の男』に出てくるチョゴリがいい例です。




あのドラマは1450年頃を描いています。朝鮮王朝ができてから60年ぐらいの時代です。その頃の女性が着るチョゴリは丈が長く、時代とともにだんだん短くなってきました。今のようにチョゴリが胸までの長さになったのは朝鮮王朝時代の後期です。
しかし、ドラマでチョゴリを1450年当時のように忠実に再現すると、現代の韓国人から見たときに違和感があります。『王女の男』では、そこの部分は時代考証に目をつぶり、現代的にチョゴリを見せているのです。
このように全体的な流れとしては、時代考証よりもドラマとしての面白さを追求する傾向にあると思います。(ページ2に続く)

韓国時代劇の華麗なる系譜(前編)

韓国時代劇の流行はどう変わってきたか

韓国のドラマはなぜ時代劇がとても多いのか



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