イ・ヨン(孝明世子)とホン・ラオンの関係は?/「雲が描いた月明り」特選3

 

大ヒットした『雲が描いた月明かり』では、パク・ボゴムがイ・ヨン(孝明世子〔ヒョミョンセジャ〕)を演じて、キム・ユジョンがホン・ラオンに扮していた。2人の関係を具体的に見ていこう。

写真=韓国KBS『雲が描いた月明かり』公式サイトより




王族の秘書役

イ・ヨンは将来の国王が約束された身分であったが、その世子を様々な面で世話をしたのが内侍府(ネシブ)にいる内官(ネグァン)たちであった。
内侍府とは、どんな組織なのか?
わかりやすく言えば、王族の食事を管理し、秘書役として王族の世話を全般的に見る官庁である。
それだけではなく、王族の命令を各部署に伝え、さらには、門番をして王宮の護衛まで引き受けている。とても多忙な組織であった。
原則的に、内侍府の内官は宦官(かんがん/去勢された男子の官僚)である。
そういう内官に女性のホン・ラオンがなるというところが、『雲が描いた月明かり』の重要な設定になっていた。
内官は王族にピッタリ寄り添うので、イ・ヨンとホン・ラオンがいつも一緒にいるのは、なんら不思議はない。
ただし、内侍府の内官になるときには、「本当に去勢された男子であるか」を厳しくチェックされるので、女性がなりすますことはありえない。
確かに、ホン・ラオンが内侍府の内官になるのはありえない。しかし、ありえないことを起こしてストーリーを動かすのもドラマの醍醐味だ。
イ・ヨンのそばに仕えるホン・ラオンの存在そのものが、『雲が描いた月明かり』をとても面白くしていた。
そのホン・ラオンは、洪景来(ホン・ギョンネ)の娘という設定になっていた。




史実を見ると、洪景来が反乱を起こしたのは1811年のことだった。大凶作となって庶民が餓えているのに、政権が重税を課したことで洪景来は決起した。
洪景来を首領とする反乱軍は10日ほどで7つの城を占領して勢いが良かったが、政府軍の反攻によって次第に窮地に追い込まれ、拠点となる城で長く籠城した末に制圧されている。
そのときは、「洪景来の乱」に加わった約2千人が処刑されたと言われている。
結局は殺害されてしまった洪景来だが、政権の悪政を正そうとしたという意味で英雄視される面もあった。
そうした洪景来が『雲が描いた月明かり』に登場するのも、ストーリーの展開上では興味深いことだった。
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