韓国ドラマで女性脚本家が優秀な理由

 

日本でもドラマのシナリオ執筆で女性脚本家が活躍しているが、韓国は日本以上にテレビドラマで優れた女性脚本家の存在が目立つ。そこには、どんな理由があるのか。いかにも韓国らしい脚本家事情をさぐってみよう。

『宮廷女官 チャングムの誓い』の脚本を書いたキム・ヨンヒョンは女性脚本家の代表格だ

ヒットを連発する女性脚本家

韓国で大ヒットしたドラマを調べてみると、その多くが女性脚本家の作品である。
特に顕著なのが時代劇だ。『イ・サン』『トンイ』のキム・イヨン、『宮廷女官 チャングムの誓い』のキム・ヨンヒョン、『ファン・ジニ』のユン・ソンジュなど、著名な女性脚本家が目白押しだ。




キム・イヨンは、豊かな表現力を駆使した重層な物語構成に定評があり、イ・ビョンフン監督と組んだ『馬医』も好評を博した。
キム・ヨンヒョンは、『宮廷女官 チャングムの誓い』で大ブレークした後も、『善徳女王』『根の深い木』とヒット作を連発。歴史的人物を現代的に描く才能が高く評価されている。
ユン・ソンジュは、歴史に残る大人物の人間的な苦悩にスポットを当てる手法が巧みだ。『不滅の李舜臣』『大王世宗』なども代表作と言える。(ページ2に続く)

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