粛宗は仁顕王后を王妃に戻すとき何を語ったか

 

粛宗(スクチョン)が即位してから20年が経った1694年、彼は5年前に廃妃にした仁顕(イニョン)王后を再び王妃に戻す決心をした。仁顕王后の王妃への復活は、多くの高官たちに歓迎された。それほど彼女には人望があったのだ。

仁顕王后を再び王妃に戻す喜び

それは、1694年4月12日のことだった。
粛宗は仁顕王后を再び王妃に迎えるにあたり、自分の胸のうちを明かした。
「最初は奸臣(かんしん)たちにそそのかされて間違って処分してしまったが、ようやく本当のことを悟った。恋しくてもどかしい気持ちは時間が経つごとに深くなり、夢で会えばそなたが余の服をつかんで涙を流していた。起きてからそのことを考えれば、一日がむなしいばかりだった。そのときの心境をどうやってそなたが知るというのか」
かなり言い訳がましいが、粛宗の言葉はさらに続く。




「昔の縁を再び結ぼうとしたのだが、国家に関わることを処置するのは簡単ではない。辛抱して6年が経ったが、ようやく凶悪な者たちを処分することができたので、そなたをこうして移すことができるようになった。この後、再び会えるときがないとはどうして言えようか」
まわりくどい言い方をしながらも、粛宗は仁顕王后を再び王妃に戻す喜びを素直に語った。
(ページ2に続く)

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