朝鮮王朝三大悪女の哀れな最期は何を物語るのか

 

朝鮮王朝の歴史の中で「三大悪女」と言えば、張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、張禧嬪(チャン・ヒビン)。彼女たちは、韓国時代劇にもよく登場するので、その名前はよく知られている。しかし、実際にはこぞって悲惨な最期を遂げている。なぜそうだったのか。




張緑水と鄭蘭貞

「朝鮮王朝三大悪女」はどんな最期だったのか。
それを順番に見ていこう。
張緑水は、10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室として知られた女性だ。贅沢三昧な暮らしに明け暮れ、暴君の燕山君と一緒に国家財政を危うくした。
結局、燕山君は1506年にクーデターによって王宮を追われたが、側室だった張緑水も暴君の追放によって命を奪われる結果になった。
彼女はよほど恨みを買っていたのだろう。首をはねられた後に、市中に遺体を放置された。その遺体に向かって人々が石をたくさん投げたので、そこに石塚ができたと言われている。ここまで庶民に憎まれた張緑水。彼女は実に悲しい女性だった。




鄭蘭貞は、11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だった文定(ムンジョン)王后の手先となった女性だ。
文定王后の弟が尹元衡(ユン・ウォニョン)で、彼も姉の引き立てによって大出世をしたのだが、その妾となったのが鄭蘭貞であった。
結局は、尹元衡の妻を殺して自分がその後釜に座り、さらには文定王后の意向を受けて数々の悪事を働いた。その中には、12代王・仁宗(インジョン)の毒殺も含まれていると推定されている。(ページ2に続く)

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