善徳(ソンドク)女王はどんな女性だったのか(後編)

女性であるがゆえの苦悩

善徳女王がいくら善政を行なっても、女性であるということから各方面から軽んじられたことも事実である。
そうした蔑視は、敵対していた高句麗や百済で甚だしかったが、友好関係にあった唐ですら、隙があれば善徳女王を退位させようとした。
具体的に、唐は新羅を支援すると見せかけて国を乗っ取ろうという動きさえ見せていたのである。
その象徴的な出来事が起こったのは、643年のことだった。善徳女王は使者を唐に派遣して、こう願った。
「高句麗と百済の攻撃が日に日に激しくなっています。我が新羅は、今後も唐の帝様の命令に従いますので、どうか援軍を派遣して助けてください」




しかし、唐の帝は使者にこう答えた。
「いろいろな策をめぐらせて汝の国を助けることはできるが、そもそも、汝の国は女性が王になっているので隣国の軽蔑を受けているのではないか。そのことで敵国からの侵略が多くなって、ゆっくり休むこともできない。そこで提案だが、私の親族の1人をそちらに遣わして汝の国の王とすればどうか。当然、王が行けば軍も一緒に行って護衛することになるのだ……」
つまり、唐の言い分は、援軍を出すかわりに自分たちの親族を王にさせてくれということである。
暗に善徳女王の退位を促す話だった。当然ながら、新羅としてはこれを受け入れるわけにはいかなかった。
善徳女王も、どれほど悔しかったことだろうか。新羅で初めての女王には、女性であるがゆえの苦悩も多かったのである。(ページ3に続く)

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