徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(前編)

葛藤を対立軸にする

朝鮮半島の歴史は、高句麗・百済・新羅による三国時代、高麗時代、そして朝鮮王朝時代と続きます。それぞれの時代についてのドラマが制作されていて、いずれも歴史の素材を面白く使っています。
特に、時代劇といえば何といっても518年続いた朝鮮王朝です。王の後継者をめぐり王宮内で数多くの事件が勃発しています。人間の欲望と権力志向がぶつかり合い、さまざまな葛藤が生まれていたのです。
その葛藤をうまく対立軸として活用することが韓国時代劇は巧みです。その場合、「正義と悪」という単純な二分法ではありません。




悪役には、そうならなければならない立場があります。たとえば、『王女の男』で主人公キム・スンユの親友でありながら、やがて裏切って対立するシン・ミョン。彼は自分の欲のためにワルになったわけではなく、家門の維持や父親の出世のためにそうせざるを得ないという事情があり、苦しんでいました。
いわば、自分のためにスンユを裏切ったわけではないのです。そこがシン・ミョンの苦悩であり、視聴者の情に訴える部分です。この対立はなかなか解決せず、結果としていくらでも話が広がることになります。
もちろん、面白いストーリーを紡ぎ出す優秀な脚本家が輩出している点も大きいと言えます。韓国は文を尊ぶ国であることを痛感します。感動させられるセリフが実に多いのです。また、時代劇にかぎらず、韓国ドラマの脚本家のほとんどが女性であることも興味深い事実です。(ページ5に続く)

徹底解説!なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(後編)

『王女の男』の面白い撮影エピソード

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