『テバク』!日本での放送のための歴史解説

王子が捨てられた理由

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ヨ・ジングが英祖(ヨンジョ)に扮している(写真/韓国SBS『テバク』公式サイトより)

粛宗が後半生で寵愛したのが淑嬪・崔氏だった。ドラマ『トンイ』の中でハン・ヒョジュが演じている主人公である。
この淑嬪・崔氏が生んだ息子がのちの21代王の英祖(ヨンジョ)だ。『テバク』ではヨ・ジングが演じている。
英祖が生まれたのは1694年だが、実は淑嬪・崔氏は前年の1693年にも粛宗の息子を産んでいる。それが永寿君(ヨンスグン)である。
悲劇的なことに、彼はわずか2カ月あまりで早世している。これは歴史上の話なのだが、この永寿君は亡くなったのではなく捨てられたのだ、というのが『テバク』のストーリーだ。




捨てられた理由は、「粛宗が永寿君は自分の子供ではない」と疑念を持ったからだという。ありそうな話だ。というのは、淑嬪・崔氏は粛宗の側室でありながら、別の愛人がいるという噂が当時も宮中に起こっていたからである。
謎めいた女性だった淑嬪・崔氏。彼女が産んだ長男が捨てられて、最下層の身分として育てられてイカサマ師になる。それが『テバク』の主人公となるテギルであり、チャン・グンソクが演じている。
結局、テギルと英祖は兄弟になるわけで、その2人が国家を賭けて一世一代の大勝負をするのが『テバク』の最大の見どころになっている。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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